映像とイラスト両方の仕組みを知っているのは
アニメ制作では大きいし、役立っています

卒業生 岩本彩花さん
[就職先] 株式会社プロダクション・アイジーコンポジット
[在学時の系列] アニメーション・映像系
福岡県 八幡南高校出身

 小さい頃から絵が好きで、暇さえあれば絵を描いていました。将来はやはり美術系に進みたい気持ちが強く、美術系の短大か大学どちらにしようか迷っていたところ、造形短期大学部には編入制度があると知り、どちらの道にも進めるところに惹かれ、進学を決めました。もともとイラストをやりたくて入学したのですが、1年次の後期で映像基礎を学んでみてイラストよりも映像が向いているかも…と感じ、卒業研究では映像を選びました。最初から最後までその専攻一本ではなく、2年次で専攻を決められたのはとてもよかったですし、今の映像系の仕事につながりました。

 会社では、商業アニメーションのコンポジット業務を担当。キャラクターと背景を一つの画面として違和感なくきれいに合成する仕事です。研修期間を経て6月から実務に入りましたが、作業ソフトが本学で学んだものと同じであり、また私の場合、映像とイラスト両方の仕組みを知っていたため現場にすんなり馴染めたように思います。最近では撮影・特攻という、キャラクターと背景を馴染ませる加筆作業も任せられるようになりました。学びを生かし、経験を積み、将来は撮影監督になれたらいいなと夢を膨らませています。

私は初めから写真一本で攻め!
写真の表現、持つ力…深く学んでいきました

卒業生 津田野瑞希さん
[就職先] 株式会社博報堂プロダクツ 九州支社 アシスタントフォトグラファー
[在学時の系列] 写真系
福岡県 九州高校出身

 吹奏楽の部活推薦で入った高校が九州産業大学付属だったこともあり、本大学は最初から視野に入れていました。写真を学びたく、また早く社会に出たかったので進学は造形短期大学部に決めました。本学ではいろいろな分野が学べますが、私は迷いなく写真の道に進むと決めていて、入学してすぐに一眼レフカメラを購入し、授業ももちろん写真系を中心に履修しました。また、先生にお誘いいただいた街の活性化プロジェクトにも参加させてもらうなど、撮影技術や表現様式を実践によって深く学ぶことができました。

 卒業後は、個人のカメラマンの元で3年間働き、もう少しいろいろな人から技術と知識を学んで力をつけたいと思い、今の会社に就きました。アシスタントとしてライティングなど撮影サポートをやっています。本学には機材が揃う写真スタジオがあり、そこで学んだカメラの使い方やライトの組み方などの基礎知識は、実際の仕事現場でとても役立っています。
 本学でのプロジェクトや卒業研究を通して、土地や場所の魅力を写真で表現することに興味を持つようになりました。いつかは私も、福岡や九州の魅力を写真広告で伝えていけるフォトグラファーになれるよう頑張ります。

個性や想像力を引き出す授業が、
デザインの発想力につながっています

卒業生 福島萌さん
[就職先] さくらフォレスト株式会社 グラフィックデザイナー
[在学時の系列] グラフィックデザイン系
福岡県 中間高校出身

 会社では、社の主力事業である通信販売のサイトのランディングページや、商品パッケージなどのデザインを担当しています。いま入社4年目なのですが、私は入社3年目から商品制作部のリーダーを任せてもらえるようになりました。入社してすぐに造形短期大学部で学んだグラフィック技術が役立ったのはもちろん、多個性や創造力を引き出す授業を多く受け、鍛えられたことが、すごくデザインの仕事に活かされているように感じています。

 進学を考える際は、まずウェブ系やファッション系のデザインを両方学べる学校として本学を見つけました。また他にも様々な分野が学べると知り、ここだと自分の「好き」が見つかるかもと思い進学を決めました。2年次ではファッション系の授業も継続して履修し、卒業研究ではファッションを取り入れたグラフィック作品に挑み、自分のオリジナリティを発揮できました。
 実は、高校まで陸上をやっていて、高3の時に体育教師になるかデザイナーになるかでかなり悩み、ある大会で「ここでインターハイに行けなかったらデザイナーになろう!」と自分に賭けたんです。結果、本学に進んだのですが、振り返るとあのときの賭けでの判断は正しかった!と思えますね。

編入制度で経験値アップ
将来の夢へと近づくもう一歩

卒業生 石井絵里さん
[編入先] 九州産業大学 芸術学部 ソーシャルデザイン学科
[在学時の系列] グラフィックデザイン系
大分県 日田三隈高校出身

 大学進学を決めるとき、芸術系に進みたい気持ちは強かったのですが、実際に何を専門に学びたいかは決まっていませんでした。造形短期大学部では様々な分野を学んだうえで、専門を絞れるというところが魅力で入学を決めました。1年次で基礎を学んでいくうちにデザインに興味が沸き、街で見かけるポスターにも「これはどうなっているのかな」と思い始めるようになり、1年次の半ばにはグラフィックデザインが好きだと自覚しました。

 4年制大学への編入には一定数の単位を取るという条件があります。私は入学時から編入を希望していたので1年次から頑張って単位を取得し、九州産業大学のソーシャルデザイン学科へ進むことができました。社会とのつながりを重要とする学科で今の社会状況を中心に、ウェブ、映像、写真なども学んでいます。最初から大学で学んできた学生と自分のレベルに大差は感じず、しっかりついていけていることに自分でも驚いています。短大で学んだ基礎がきちんと身につき、今に活かせているんだなと強く実感しています。
 短大で培った技術、表現と視野の広さを基盤に、編入後さらに経験を積み重ね、将来はデザイナーとして活躍したいと思っています。

授業で実践的に学んだことが
社会に出てすぐに活かせます

卒業生 山口耀予さん
[就職先] 株式会社博報堂プロダクツアシスタントフォトグラファー
[在学時の系列] 写真系
福岡県 福岡西陵高校出身

 中学生のときから美術に興味を持つようになり、特に雑誌のグラフィックデザインが好きでした。高校は進学校に行きましたが、やっぱりデザインを学びたくて...。早く社会に出たかったので2年制を視野に専門学校なども調べつつ、造形短期大学部のオープンキャンパスに行ってみたところ、いろいろな分野が広く学べることを知り、とても楽しそう!と進学を決めました。
 入学後は、雑誌のデザインを中心に履修科目を組んでいきました。雑誌のデザインをやっていくには写真の知識も必要だと写真の授業を取ってみたら、思いのほかカメラワークが楽しくて。結果、2年次では写真を専攻し、今の仕事につながりました。

 会社ではフォトクリエイティブ事業本部という部署で、アシスタントフォトグラファーをやっています。入社4年目から試験が受けられ、合格すればプロのフォトグラファーになれるのですが、私は、まだ2年目。先輩フォトグラファーのもとで撮影サポートをやりながら、技術を磨いているところです。広告写真なので規模が大きく、最初はやや戸惑いもありましたがすぐに慣れることができたのは、本学ですでに本格的なスタジオ撮影経験をしていたことが大きかったように思います。このように基礎から学べることに加え、就職で活かせるよう実践的な授業か組まれているところも本学の良い点だと強く感じます。

建築と芸術を融合した専門性
自分の強みを養えた4年間

卒業生 河津咲さん
[就職先] セキスイハイム九州株式会社ハウジングアドバイザー
[在学時の系列] インテリア・プロダクト系
香住丘高校出身

 家具店を営む父の影響で、インテリアを学びたく造形短期大学部へ進学しました。様々な分野を学んでいく中で、より専門性を広げたいと建築分野に興味を持ち、短大卒業後は九州産業大学へ編入することに決めました。編入の条件は、志望する学科の授業を受け、一定数の単位を取ることでした。そこで、特別履修制度で建築都市工学部の授業も受け、短大の卒業単位と合わせて1年間で60単位以上を取得。綿密な計画を立て、効率良く履修することを心がけました。

 編入先の建築都市工学部住居・インテリア学科では、住居と自然環境の関係を探求する研究室に所属しました。この学びと、短大で学んだデザイン技術を融合した専門性を評価していただき、第一志望の会社へ就職することができました。今後は自分の強みを活かして、お客様が思い描く理想の家をたくさんカタチにしていきたいと思っています。

美術教育者への夢を抱き
幅広く学ぶことでスキルアップ

卒業生 稻留ひびきさん
[編入先] 佐賀大学 文化教育学部美術・工芸課程西洋画
[在学時の系列] 絵画・立体造形系
宮崎日本大学高校出身

 私は高校でずっと絵を描く勉強をしていました。造形短期大学部であれば、さらにデザインや写真の勉強もでき、仮に教員を目指すことになっても編入制度が充実しているので、選択肢が広がる本学への入学を決めました。
 多くの芸術系大学では、入学した時点で専攻する分野が決まります。自分が好きなつもりで入っても、思っていたものと違ったり合わなかったりしても、途中で専攻やコースを変えるのが難しい場合がほとんどです。ですが、本学の場合は1学科制なので途中で選択を変更することかできます。一方で、2年制なので「この道1本!」と決めた人にとっては物足りなさもあるかもしれません。そんなときこそ、私のように編入制度を活用すれば、さらなるステップへと進むことができます。私は3年次編入で佐賀大学へ進学し、教員免許状を取得して卒業しました。

 大学卒業後はWebデザインやAIのプロダクトを作っているデザイン事務所に入社し、会社の広報写真やLP(ランディングページ)の挿絵などを担当しています。学生のときは実感していませんでしたが、実際に社会に出てみると、幅広い分野で勉強をした事が知らず知らずのうちに培われ、特技として活かせているように感じています。
 将来はスキルを活かし、美術教育に携わりたいと思っています。高校の美術教員に限らず、絵画教室を開きデザインを教えるなど夢を広げています。

編入制度を活用し、学びを深め
将来の可能性を大きく広げる

卒業生 井上友雅さん
[編入先] 九州産業大学 芸術学部ソーシャルデザイン学科
[在学時の系列] グラフィックデザイン系
青豊高校出身

 絵を描くことが好きな私に、両親が薦めてくれたのが造形短期大学部でした。オープンキャンパスに参加すると、施設の充実ぶりや学内の雰囲気の良さを実感。学生がいきいきと過ごしている姿にも惹かれ、進学を決意しました。入学後には、1・2年次に単位の一定数を取得すれば、3年次に九州産業大学へ編入できる制度があることを知りました。この制度を活用すれば、造形短期大学部と九州産業大学芸術学部の授業を並行して受講でき、より幅広い領域を効率よく学べるチャンスがあります。本格的に編入を決めた2年次には私も同制度を利用して、並行して大学の映像系の研究室に所属しました。

 大学編入後は、短期大学部で習得したグラフィック系の知識と技術を活かしながら、Webや動画制作について学びました。自身の成長とともに、将来の可能性が大きく広がっていると手応えを感しることができ、編入制度を活用してよかったと思います。