2021年3月31日

理事長、学長、後援会長メッセージ−令和3年度入学式

当日の式典模様は、近日中にホームページに公開します。

【学長告辞 小田部 黃太】

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 「九州産業大学造形短期大学部」は芸術系短期大学として五〇年を超える歴史と伝統を持ち、卒業生は一万人を超えています。皆さんの多くの先輩たちは、デザイナーやカメラマン、造形作家としてそれぞれの分野で活躍しています。皆さんもこの学校でのびのびと学び、夢を実現し、先輩たちに続いて立派なクリエイターとして活躍できるよう頑張ってください。私たち教職員は全力で皆さんをサポートします。ともに充実した二年間を作っていきましょう。

 本学の学びは一学科三領域一〇系列という独自のカリキュラムです。一年生は一人ひとりの目的や興味に合わせ、学ぶことが出来ます。ぜひ積極的に関心ある科目を履修し、幅広い分野の基礎を身に着けてください。そして、自分の適性や目標を見極めて、専門分野となる「系列」を決めていってください。二年生で選択した系列での卒業制作に取り組むのですが、様々な分野での学びが自分の専門を深く研究していくうえで、非常に大きな力になります。また、多様な分野を学んだことで、それらを融合した作品を制作することもできます。それもまた、本学ならではの大きな可能性です。

 今日の社会はソサエティ5・0などと言われ、大きな変革期を迎えています。新しい時代が皆さんを待っているのです。多くのことがAIやロボットにとってかわられ、人々の生活や仕事も急激に変わっていくのかもしれません。未来を予測することはなかなか難しいですが、ひとつ言えることがあると思います。これからの社会の中で我々人間に必要とされることは何か、それは「創造力・生み出す力」そして「表現力・発信する力」だということです。イマジネーションの力、クリエイティブなものつくり、表現し伝えていく力、それこそがコンピュータやAIではなく、人間の力、「人間力」として一人ひとりの人生を豊かにし、そして社会を豊かにしていくのです。本学には九州産業大学の各学部で学ぶことができる特別履修制度があります。また、「未来学」という文系・理系・芸術系を融合した学びもスタートしました。この短大でのびのびと学び「創造力」そして「表現力」を身に付け、磨き、自分自身と社会の道を切り開いていく人になっていただきたいと思います。

 皆さんの短大での生活が新たな出会い、発見そして体験などで楽しく充実したものになることを心から願いまして、お祝いの言葉といたします。

 

【理事長挨拶  津上 賢治】

入学される皆さんへ

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 新型コロナウイルス感染症流行下の不自由さを乗り越え、晴れて大学入学を迎えられた皆さんを心から称えたいと思います。改めてお預かりする責任の重さを痛感する次第です。

 本学園は、1960年に中村治四郎先生が「産学一如」を建学の理想に掲げ創立されました。これは「産業と大学は車の両輪のように一体となって、時々の社会のニーズを満たすべきである」という考えを言い表した言葉です。

 最高学府である大学は最高の知識を修得する場であると同時に、社会人となる準備をするところです。自分へのインプットが中心であったこれまでの人生から、組織や周囲の人へのアウトプットが求められる社会人への移行準備の場所です。

 大学はこれまでと違って自由です。しかし自由というのは言い換えれば全てのことを自分で決めなければならないということです。どの授業を受けるのか、どのサークルに入るのか、すべて自分の意志で選択し、その結果すべてに自ら責任を持たなければなりません。それは、社会人としての基本的な素養です。

 本学ではプロジェクト型教育などの実践型教育プログラムで社会人への準備を促しています。授業だけではなく、他の学部の学生や企業、自治体と連携したプロジェクトを通じて、社会の最前線で必要なスキルを実践的に学んでください。

 また、大学時代に海外での生活を経験して欲しいと思います。これからの時代はグローバルな多様性の時代です。インターネットの世界では空間的な距離は全く関係なく、言葉や文化、習慣が異なる多様な人たちといつでも直接コミュニケーションをとることが当たり前の時代になります。海外での生活は多様性と国際性を体験するまたとない機会です。私も学生時代に2ヵ月、ベルギーでインターンシップを経験しましたが、その時の経験はその後の人生に大きな影響を与えたと感じています。

 本学は、グローバル・リーダーシップ・プログラムや交換留学のほか、様々な支援制度を用意して、皆さんが海外で経験を積まれることを応援しています。これらの制度を利用して是非海外にチャレンジしてください。

 九州産業大学は芸術系・文系・理系すべての学部が一つのキャンパスに集まった日本でもユニークな総合大学です。

 皆さんが活躍するフィールドは用意されています。学業だけではなく、サークル活動やボランティア活動、色んなことに挑戦しましょう。

 学生時代の多くの経験は、必ず皆さんの将来に役に立つはずです。

 

【九州産業大学造形短期大学部 後援会長祝辞 山中雅子】

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 ご入学にあたり、九州産業大学・九州産業大学造形短期大学部後援会を代表いたしまして、一言お祝いの言葉を申し上げます。

 皆さんがこのよき日に、晴れてご入学の日を迎えることができましたのは、ご自身のたゆまぬ努力の結果であると同時に、手塩にかけて大切に育ててこられたご家族やご友人、そしてご指導いただいた先生をはじめ、多くの方々の支えがあってのことだと思います。そのことを忘れずに、感謝の気持ちを持ち続けて大学生活に励んでください。

 皆さんのお顔には、夢と希望が満ち溢れています。どこにでも羽ばたいていける無限の可能性が皆さんにはあります。大学生活は、これまでとは違い自主性が大切です。これからの自分の意思や行動が、皆さんの将来を大きく左右することにもなります。どうか、明確な目的を持ち、ひとつでも多く形にできるようにしてください。

 また、九州産業大学の学生であるという自覚を持ち、学業やスポーツ、あるいは文化活動に大いに励まれ、実り多き大学生活を過ごされますよう、心から願っております。皆さんには温かく見守ってくださる大勢の先生や先輩たちがいらっしゃいます。相談しながら、自己実現に向かって歩みを進めて欲しいと願っています。

 保護者の皆様、改めましておめでとうございます。

 ご子女の成長した姿に喜びも大きなものと存じます。またご不安もあることでしょう。それを解消する上でも是非とも後援会活動に関心を持っていただき、 色々な方々とのコミュニケーションを図っていただければと思っております。ご子女の卒業という自立の日まで、時に厳しく、また暖かく見守っていただきたいと切に願っております。

 皆様はご子女の入学を機に、後援会の会員となられました。

 後援会では、大学と連携し、学生生活・就職活動等への援助の促進等、新入生ならびに在学生のみなさんが有意義な大学生活を送ることができるよう、さまざまな場面で積極的に支援を行っております。

 また、大学においては楠風会、短期大学部においては薫風会という卒業生の同窓会組織と大学との三者の連携を促進し、三位一体となって大学の発展に寄与したいと考えております。

 今後とも、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。