2021年10月6日

バレエ公演をアートとデザイン、映像で演出

 造形短期大学部の石﨑幸講師が、8月に福岡市民会館で行われたバレエ公演で、アートとデザイン、それに映像を融合させた現代的な舞台演出を行いました。

 演出したのは、国内外で活躍する一流のプロのダンサーと、プロを目指す若手のダンサーが共演したYouth Dream Support Projectのバレエ公演「Voyage De Tchaikovsky チャイコフスキーの旅」の舞台です。造形短期大学部の小田部黃太教授がオブジェデザインを、石﨑講師がグラフィックデザインを、芸術学部の岩田敦之准教授がビデオプロジェクションを担当し、それぞれを融合させながら、シーンに合わせた世界観を創り出しました。

 このうちオブジェデザインは、8面体の一部に布を貼ったもので、場面にあわせて8面体の組み合わせを変えたり、布に映像を写し出したりすることができます。これまでのように大道具を舞台上で出し入れすることなく、8面体の組み合わせと映し出す映像を変化させることで、多様な演出を可能にしています。

 石﨑講師は、「アフターコロナに向け、文化芸術活動を再活性化する一助になればと思い、構想に1年、制作に3カ月かけて取り組みました。8面体のオブジェは分解が可能で、ホールに限らず屋外でも利用できます。さまざまな分野の専門家が集まった九産大だからこそできた新たなコラボレーションで、エコで場所を問わない新しい演出です」と話しています。