2023年3月29日

「第54回福岡市美術展」彫刻部門で最高賞を受賞!

 造形芸術学科を今春卒業した赤石達哉さん(中村学園三陽高校)の作品「クララ」が、「第54回福岡市美術展」の彫刻部門で、最高賞の「福岡市長賞」を受賞しました。

 受賞作は、クスノキの丸太から切り出した木材をつなぎ合わせて制作した幅70cm×高さ110cmの像で、実家で飼っていた大切な家族である犬の「クララ」をモチーフに、木彫ならではの木の温もりに加えて、面のつながりや存在感を表現した作品です。

 審査員からは、「『クララ』への愛情が明快に現れている点に好感が持てる。愛情あふれる表現が、造形面での課題を補ってあまりある秀作となっている」と評価されました。

 赤石さんは、「受賞の一報をもらった際には思わず飛び跳ねてしまったほど、とてもうれしかったです。頭を使いながら制作する木彫は時間が掛かりますが、彫る時の音や木の香りが心地良く、1年という制作期間を通して自分を見つめ直すことができ、良い機会になりました」と振り返りました。

 そのほか洋画部門では、今春卒業した松本光國さん(西日本短期大学附属高校)の作品「Monochrome」が「奨励賞」を受賞しました。

 この作品は、4月2日(日)まで福岡市美術館(福岡市中央区)にて開催中の特別展「第54回福岡市美術展」でご覧いただけます。